昔、友人が一人暮らしを始めました。
目がクリッとして可愛く、フィギアスケートをしていた彼女。
気がついたら80キロになってました。
不思議だったのは相変わらず顔の作りは可愛い。顔に肉がつかないタイプなのか。
その友人がある日、「人間はアナグラ民族なの」と神妙な顔で言いました。
よく話を聞くと、過度のストレスや生命の危機を感じると異常に食べてしまうとのこと。
確かに当時彼女はストレスにさらされていた。
しかしながら、私はストレスを感じると痩せてしまうタイプのため、そのときは全く理解してなかったのよ。
それから10年経って私に子供が産まれました。
夫は忙しく長期で不在になることもあり、自分が倒れたら子供はどうすればいいのか、倒れてはいけない!
その思いからか、しんどいときほど食べ、目眩がするたびに口に何かを入れていた。
すると、どうだろう。私の体は見る影もなく大きくなっていった。
まさか10年経って友人の言っていた意味を理解する日がくるとは。
個人的な意見だが、死にたいと思うストレスは痩せ、生きたいと思うストレスは太るんだ。
それにしても一つ不思議なのが、友人の顔には肉がつかず、何故私の顔だけに肉がついたのだろうか。